バタバタしてたのがようやく落ち着いたと思いきや、風邪引きました…。
最近この繰り返しなので、疲れが全然とれません。
オマケに今日は腹痛にも見舞われ。
今は寝てるけど、やりたいことが山積みだから落ち着かないし…
割り切って休むしかないですね。
昨日、この間録画したシフのピアノリサイタルを見ました。
去年、フィルハーモニーで運良く聴いたにもかかわらず、
集中して聴かなかったので悔いが残るコンサートになってしまい…
3月に来ていたのは知っていましたが行けなかったので、
これまた運良く録画できたのです。
すごくよかったです!
あぁ音楽ってこういうものだよなぁとか思いました。
たいこやマリンバをたたいていて、ちょっとはやいとか遅いとか大きいとか小さいとか…
どうでもいいって言い過ぎかもしれないけど、
大事なところが他にもあると思いました。
あと、よく演技してる人いますけど、どうなんでしょう?
例えば悲しい表情や仕草をすれば出す音も音楽もそうなるのでしょうか?
結局、耳を使って音楽を聴くことをなかなかしないことが多いように思います。
ビデオを見れば仕草やビジュアルに目がいき、肝心な音楽がどうかは聴かないし、
今まで「聴く」という、当たり前のようにやっていたことは実はできていなかったんだと痛感しています。
もちろんステージにたてば身なりをきれいにして出ます。
でもやっぱり大事なのは音楽で、そこを私がおろそかにしてどうする、と思うのです。
話はそれましたが、恥ずかしながらまだこんな段階なのです。
シフをみていて、すごく高いレベルで音楽をしていると思いました。
楽器は違えど、演奏家として、学ばなくてはならないこと、今の私にはとうていできないことばかりでした。
アンコールを3曲も弾いていましたが、放っておけばいくらでも弾きそうな勢いでした。
しかし、単に用意されたアンコールではなく、
一つ一つに彼自身のアイデンティティ(って使い方あってるかな)がちゃんとあって、
決して客に媚びることのない、演奏でした。
だから、客は集まるんだと思います。
私もそういう演奏を聴きたいと思います。
最近、だから何か携わっていても、何かしら妥協を重ねたり、何かしら満足していることが多く、
それだけを取り出してみたら成功だし、うまくいっている。
でも、演奏家としてそれでいいのか?と疑問だったり、それで満足、成功と感じていることに虚しさや残念な気持ちになっていたり。
だから全く納得してない。
でも、だったらそんなこと言ってないでしっかり自分を出し切らないといけないと思うのです。
とか、そんなふうに怒られたり。
どんなに納得のいかない環境であっても、自分を出し切らなければ結局納得なんていくはずないんです。
あまり気の進まないことだからと、力を半分だけだしてすますなんてことは、
絶対にしちゃいけないと思いました。
私ははっきり真面目だし、それが自分を邪魔することもあったけど、そうではなくて、
自分が目指すところには絶対に手を抜きたくないし、そうでなかったらやる意味がないとさえ思います。
「プロフェッショナル」という番組、いろんな匠が出てくるけど、
この間は「自分の力を仕事で出し切ること」って言ってました。
私は出し切っていたかと自問自答しても、結局「つもり」なんです。
そこには自分自身の考えと、責任と、そのような心構えがないと、良いものは何でも作れないと思うのです。
出し切れば納得がいき、満足かと言われたら、必ずしもそうではないけど、
出し切って初めて土俵に乗っかるような気がします。
けっこうそれましたが、
シフはそんなこと思ってないかもしれない。
でも、音楽を聴いても、ベートーベンピアノソナタ全曲やることにしても、ほんの少しのインタビューを聞いても、
彼はきっとまだ満足してないと思ってるような気がしました。
私は自分の力を常に出し切る前の段階にまだいて、
この年になって焦ることもたくさんあるけど、
これからやっていくことには常に、私にとってプラスになるような経験と、そして大事なことを忘れずにいることを
実践していきたいです。
そしてシフだけじゃなくて、世には私の知らないいい演奏家は他にもいると思います。
楽器は関係ないと思います。
私は打楽器しかできないから、打楽器で音楽をしたときに、よいものを目指すことを常にしようと思います。
たまにはこんな感じで書かないと整理できないし。
これがすべて正しいともわからないけど、
ま、頑張ろう~っと。
早く風邪治したい。。